だってね、約束したの。ねちゃんに届けるプレゼント。
2017年の夏。
ちょっとずつ体力も回復してゆき、すっかりおうちに馴染んだミミたん。
ワクチン接種も2回済み、
7月26日水曜日、避妊手術の日をむかえました。
・・・えーっと、
人生には、3つの坂があるそうです。
上り坂下り坂、ま・さ・か。
そっか^^;
時すでに遅し。
オメデタでした。
今までの、オトナになってから保護していったメス猫ちゃん。
しまこ、くろこ、ちびこ、あずき。
ある程度覚悟してたし、それを防ぐため保護も決意したのだから、
避妊手術のとき、「胎児はどうされますか?」
と聞かれ、摘出をお願いしていたねちゃん。
だけんどいつも、
診療明細を見ては、心が沈んでいってたのにゃ。
『胎児摘出』『大胎児摘出』
大きさでも値段が違う。
それもなんだかなぁ・・・。
ねちゃんは、もう50才過ぎ。
この先どれだけ長生きしても、
ウチで最後まで責任を持って育てて行ける年数は限られてる。
「おうちで産ませる、最後の子だ」
そう心に刻んで、ミミには産んでもらうことに決めました。
だってね?
ミミがゆうの。
「ミミがぁ、ねちゃんをー、選んだの!」
「ミミはねぇ、ミミはねぇ、代表!」
「あのねー、ねちゃんにぃ、ぷれぜんと!」
そーなんです。
みんなで相談して、ねちゃんに一番ふさわしいプレゼント、
ミミの子コミミーズ。
みんなって、いったい誰だいって?
そりゃあもう、世界中のニャンズですにゃ!
あの世もこの世もひっくるめた、全世界のニャンズを代表して、
ミミはねちゃんとこきたのです。
生まれたての子猫は見たことあっても、
出産には立ち会った事なかったのにゃ。
9月17日、日曜日。
その日ねちゃんは、クジが当たって、高級フレンチディナー行ってましたにゃ。
島根県の来待石って、石灯籠が有名なところがあって、
来待スートンミュージアムがありますにゃ。
❛ ナテュール ❜ ってお店。
帰ってくると、ミミたんなんだかそわそわ台所回りはじめました。
まだ【 社長室 】合流できませんからにゃ、出産をひかえてるから。
別部屋の和室で、三ケ所ほど用意した産箱を、
あれこれ点検してました。
ねちゃんの足元ぐるぐる回りだしたかと思うと、
にゃーにゃー鳴いて和室に戻る。
またねちゃんの足元ぐるぐる回って、にゃーにゃー鳴く。
ん?
もしかして?
ねちゃんを誘ってる?
ミミのあとを、はいよはいよ、っていいながら付いて行ったねちゃん。
ミミは、後ろをふり返りふり返り、
ちゃんと付いてきてるか確認しながら、
ひとつの産箱に入ってゆきました。
ミミをガン見するわけにはいかないからにゃ、
威嚇してるみたいだから。
産箱のすぐそばで、横目で見守ってたねちゃん。
30分後、
ぴぃ♪って、小さな声が響きました。
22:50分。待望の長女・梅吉の誕生でした。
続けて
23:50分、次女・ドルフの誕生。
エコーでは、四頭確認できてて、
ねちゃんも安産で安心したんで、お茶のみに台所へと立ち上がりましたにゃ。
するとまぁビックリ!
ミミったらぁ
「どこ行くんねぇ、ねちゃんわぁ!」
「ミミの側におらんといけんよぉ!」
って鳴きながら後ついてきますにゃ。
生まれたて子猫ほっといて。
・・・www
はいよはいよ。ミミのそばにおるよ。
日付が変わって午前1:05、
三番目の子猫、長男ノワールが生まれました。
それからもう、zzz・・・
オネムがきちゃったねちゃん。
産箱に顔つっこんで、すこやかに眠りました。
明け方、あたま数かぞえると、
ちゃんと四頭おりました。