17才 ご長寿猫 "はいびさん" 誕生日でおじゃりまする。今週のお題「雛祭り」の日。
2004年の三月三日、広島市の、とある おバブリーなマンションの高層階でお生まれになったそうにゃ。
幼名は「ヨーゼフ」だかヨーデルだか、なんかそんな感じ。
ご生母ままにゃんのお名前は「ローズマリー」お嬢様。
召使いの飼い主一家さんにたいそう可愛がられ、なに不自由なくお暮しになっておられました。
お日向ぼっこしに時々ベランダに出て、
よくゴロンゴロンされてたそうですにゃ。
そんな麗しのお姿に、ひと目ぼれした青年がおりました。
名は・・・なんとゆったかのぅ・・・
ロマノフだか与太郎だか、なんかそんな感じ。
おロシア国産の、ブルーグレーな毛並みであったそうですにゃ。
その若者、ある日勇気を出して、バルコニーに向かってお声をかけたと思われます。
「ン nyaWooo~ん💕」
言葉が通じたかどうかはわかりません。
ご身分ちがいであったかも、はたまた当家の敵対一家であったかも。
ま、そんなことはどうでもいいですにゃ。
若い二人は、たちまち恋に落ちました。
召使い飼い主が気づいたころには時すでに遅く、
ローズマリーお嬢様は、めでたくご懐妊のご様子でした。
仔猫が増えることに、飼い主さん一家はとても困惑したそうですが、
幸い、ロマノフだか与太郎だかの飼い主さんが「子猫ちゃん欲ちいっ!」
とゆっただかゆわないだか、
また、ローズマリーお嬢様の召使い最年少ちゃん、当時小学校四年生ちゃんが、
仔猫の誕生にとても興味しんしんで、
そんなこんなで、
召使い飼い主一家に暖かく見守られながら、無事ご出産。
仔猫兄弟姉妹、みな里親さんがみつかり、
そのなかの一人が、われらが ねちゃん。
そうやって麗しの遺伝子は引き継がれていったのでした。
今年で17年目の春を迎えました。
高齢によるホルモン異常で、去年の冬からお薬の投与が始まりました。
この先、千年でも五億年でも、はいびさんの命があるかぎり、
毎朝毎晩、続きます。
毎朝毎晩、お薬を飲みます。
ワシは・・・わし、びゃう太郎は、お先にお星さまになったのにゃ。
だけんど はいび姐さんは、
少しでも長く、一日でも長く、この先も元気で、
みんなと一緒に過ごしてゆかないといけないにゃ。
たっぷり、しっかりおねんねして、おめめさめたら、
「まんま食べて、お茶のんで、うんちして、しっこすゆの。」
それが猫の大事なお仕事。
長生きをありがとう、はいびさん♪
今週のお題「雛祭り」